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試験勉強におけるインターネット利用と著作権問題

試験勉強におけるインターネット利用と著作権問題

試験問題の著作物性

著作物と認められるためには創作性が必要である。例えば、単純な数式などは著作物とは認められない。

この点、試験問題は「甲は乙から土地を購入した」等の事実を並べたものではあるが、その事実の選定・組み合わせによっては試験問題に創作性がないとは言えないから、授業で作成される教材や試験問題は著作権法上の著作物として扱われうる。

このため、著作物である試験問題を許諾なしにネット上にそのままアップロードする行為は、著作者の送信可能化権を侵害する可能性が高い(第23条1項)。

著作権制限規定との関係

学習と著作権の関係としては、第35条・第36条がある。
これらは学校の授業(第35条)や試験問題(第36条)に使用するために「必要と認められる限度」での著作物の複製に著作者の許諾を要しないとする規定である。
しかし、授業や試験の内容を質問するため問題内容をそのままアップロードすることは目的上必要限度内とは言えない。

アップロード可能なもの

以下のものはそのままアップロード可能である。
① 創作性の認められないありふれた文章
前述した「甲は乙から土地を購入した」等の単純な事実は、創作性が認められないありふれた文章で、著作物とは認められないから、そのままアップロード可能である。

② 法令、判決文
法令、判決文は著作物ではあるが、第13条第1号、第3号により著作権の目的とならないため、これも許諾なしにそのままアップロード可能である。

コメント

司法試験勉強において時間的・場所的制約に縛られない勉強を可能にするインターネットの利用は有用である。一方、インターネットと著作権侵害は司法試験を目指す者にとっては敏感になるべき問題である。

授業や試験についての質問は、著作物の具体的な内容をそのまま紹介するのは避け、「平成23年、民法の問題(3)」のように科目や番号のみを記載したり、事例を限定したりする等の注意が必要である。

関連サイト 解き方を教えて!「試験問題」をネットにアップしたら「著作権侵害」になる?

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