司法試験、予備試験の受験生のための情報配信サイトです。

裁判官というキャリア

裁判官というキャリア

裁判官への任官とその後のキャリア

最初に、裁判官のキャリアステップについて簡単にご紹介します。
まず、裁判官に任命されるためには、司法修習期間の終わり頃(9月頃)に願書を提出し、諮問委員会からの審議・答申を経ることが必要になります。その際の判断材料となるのが、司法修習での成績、二回試験の成績、人格、動機・熱意とされています。また、願書を提出する段階で、司法研修所の担当教官の推薦が事実上必要となります。このように、皆さんもご存知かとは思いますが、成績優秀な方から優先的に採用されていくことになります。なお、厳密には不明ですが、司法試験の成績は直接的には考慮されていないようですが、担当教官の推薦を得る過程で判断材料となっている可能性は十分ありますし、任官の内定をもらった方には司法試験に1回目で合格した方が多いようです。また、性格的には、勉強が好きで研究熱心な方が多いようです。
こうして裁判官に任官できた後は、まず判事補になります。判事補とは、任官10年未満の人で、3人の裁判官による合議事件に加わることはできますが、原則として裁判長にはなれません。いわば見習いの立場です。ただ、判事補経験が5年以上になると、特例判事補と呼ばれ、基本的には判事補としての職権の制限を受けず、単独で審理することができるようになり、また、合議事件の裁判長になることも可能になります。そして、判事補経験が10年以上になれば、任命により、判事に昇格し、判事補としての職権の制限は一切受けず、あらゆる事件で裁判長を務めることが可能になります。

裁判官というキャリアを選択した場合の特徴

裁判官というキャリアを選択した場合に予想されることは様々ありますが、それらをメリットととるかデメリットととるかはおそらくその人次第でしょう。そこで以下では、どのようなことが予想されるかを書いてみたいと思います。
まず、事案に対して中立的・客観的立場から取り組むことになります。訴訟法的制約はあるものの、事案の真実を探求したいという方には、これはメリットといえそうです。他方、当事者とは一定の距離を取ることになるため、当事者のために戦いたいとか頼りにされることにやりがいを感じる方には、デメリットといえそうです。
また、自分の世界が狭くなりがちな反面、仕事に没頭できる贅沢な環境が整っているということも予想されます。つまり、仕事の場所はその大半が裁判所の建物内ですし、住環境も官舎生活が大半になります。また、裁判官という職業柄、公の場での活動・交流をしづらいと考える方もいるようです。
そして、経済的に安定しているとも言えます。裁判官は公務員であり、また憲法上の要請もあって、収入面は安定しています。その代わり、弁護士のように、自分自身の力で収入を増やしていくということは期待できません。
さらに、定期的な転勤があります。これも、その都度新しい環境に飛び込めて新鮮で楽しいと感じる方もいれば、他方で、その都度親しくなった人々と別れて転勤先でゼロから生活や人間関係を作らねばならず大変だ感じる方もいるでしょう。また、結婚し家庭をもった場合には、家族の協力や理解も必要になってきます。

裁判官であれ、その他の道であれ、いずれをめざすにしても、仕事内容や生活スタイルがどのようなものになりそうか、そういった諸々のことに思いを馳せ、想像してみることも、時には必要なことではないでしょうか。

powered by HAIK 7.0.5
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional