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相次ぐ弁護士の不祥事

相次ぐ弁護士の不祥事

自演乙!

 「自演乙」とは、2チャンネル用語の一種であり、自作自演行為に対して「お疲れ様」という意味である。
 先日、一審で敗訴した弁護士が、控訴審で自分に有利に働くようにと、匿名で一審判決を批判する内容の論文を雑誌に投稿したことが明らかになった。この件で日弁連は懲戒処分を付すことになった。
今回のケースでは控訴審で上記論文を引用し、全面勝訴をすることを目的としているので依頼者の利益になる行為といえる。
 しかし、弁護士は、社会的正義を実現したり、人権を擁護するという公益に尽くす義務を負っている。したがって、依頼者のためといえども、控訴審を騙して勝訴判決を得ようとすることは、法規には違反しないものの、弁護士の品位を損なうものと判断されたのだろう。
 

弁護士の犯罪

 世間一般には、弁護士はさすがに法律に違反するようなことまではしないだろうと思われる方も多くいるだろう。しかし、実際には犯罪に手を染める弁護士はいる。
 強姦罪などに問われた宮崎市のマッサージ店経営者の男(44)の弁護士が、男が盗撮したビデオの処分を条件に女性側に告訴取り下げを求めた問題もつい最近報じられたばかりではあるが、忙しいからとの虚偽の報告をして職務怠慢行為を行っている弁護士もいるという。
中でも、弁護士が依頼者から預かっている金銭を横領する事件は後を絶たない。
 大阪弁護士会は10日、依頼人から預かっていた相続財産約2900万円を着服したとして業務上横領罪で起訴された同会所属の弁護士、梁英哲被告(41)=公判中=を除名の懲戒処分にした。これは弁護士法に基づく最も重い処分で、弁護士資格を3年間失うことになる。

コメント

 弁護士法第一条には弁護士の使命として
 『弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする』
と規定されている。
 法律を武器として手腕を振るう弁護士が、使命を忘れ、その法律によって裁かれることになるのはなんとも皮肉なものだ。
 日本弁護士連合会の発表によれば、2014年に全国の弁護士が受けた年間の懲戒処分件数は101件にも及ぶという。
何故、弁護士の不祥事は増えてきているのであろうか。その一つの要因として、弁護士過多ということが挙げられるのではないだろうか。弁護士の数が増えた事で飽和状態となり、弁護士になっても就職が難しい今日である。当然のことながら、仕事が減ったと感じている弁護士も多いと聞く。仕事がなくなったことにより、お金に困った弁護士が倫理に反する行為に及んだり、犯罪に手を染めているのかもしれない。
 是非とも、弁護士が安心して働けるような支援を今後、日弁連には期待したい。

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