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法科大学院生の予備試験受験 その理由

法科大学院生の予備試験受験 その理由

なぜ法科大学院在学生が予備試験を受験するのか?

 司法試験の受験資格を得るためには、法科大学院を終了すればよい。しかし、近日、法科大学院在学生の予備試験受験者数が増加している。なぜ授業の予習復習に追われる彼らがあえて負担となる予備試験を受験するのだろうか。
 その大きな理由は3つあると考えられる。

理由1 司法試験受験の前哨戦

 予備試験の問題の作成者、採点者はいずれも本試験の作成者、採点者と同じである。つまり、予備試験で高い評価を得られるかどうかは、本試験でも評価されるかという点に繋がってくるのである。また、予備試験で出題された問題点が形を変えて本試験に出題されることもある。
 そのような意味で、法科大学院生にとっての予備試験は、いわば最高品質の模試という意味合いが大きいといえる。

理由2 就職活動での利点

 大手の事務所では、予備試験合格者専用の就職説明会や、サマークラーク、ウィンタークラークを用意しているところが多い。これらに参加することは、内定を得るにあたって大きなリードとなりうる。例えば、司法試験終了後に直ちに個別訪問という形で面接まで進むことができるといった近道ができる。司法試験終了後ではなく、法科大学院在学中に就職活動を経験できるという点も魅力であろう。

理由3 その他の優遇等

 多くの受験生は司法試験終了後、各種予備校などでアルバイトをする者が多い。その際、予備試験合格という肩書きがあれば、希望する業務を担当できる可能性が上がるといわれている。このような予備校を通じて作られる人脈が、その後のキャリアに生きてくる例もある。例えば知り合いを増やすことで仕事を持ってきてくれることもありうるし、予備校での講座を担当し、収入源を増やすこともありうる。さらに、書籍の出版による収入を得ている方もいる。

 以上のように、予備試験合格には、司法試験の受験資格を得ること以外にも多くのメリットが存在するのである。それゆえに多くの法科大学院生が予備試験を受験する。もっとも、予備試験の制度の目的は、経済的理由などによって法科大学院に通えない方々が受験資格を得るということにある。そうすると、法科大学院在学生の予備試験受験は、本来の制度の目的からは外れているといわざるを得ない。その点から、法科大学院在学生の出願を禁止する案も出されているところである。
 今後の状況はまだ不明確であるが、予備試験合格の大きなメリットからすると、法科大学院在学生の予備試験受験者数は減ることはないと推測される。

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