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「第三世代」の弁護士とは 弁護士のありかた

「第三世代」の弁護士とは 弁護士のありかた

これまでの弁護士像

総合格闘技のファイターとしての顔を持つ堀鉄平弁護士(弁護士法人マーシャルアーツ代表)は、格闘技の進化と弁護士の業務の変化を結びつけ、弁護士を世代によって区別している。
堀弁護士によると、これまでの弁護士も営業努力もせずに依頼が来るような牧歌的な「第一世代」から、離婚・相続・刑事事件など、特定の業務なら負けないという得意分野で差別化を図る「第二世代」へと変化したものである、としている。
このような従来型の弁護士は、例えば遺言書作成の依頼が来た場合、依頼通りの遺言書を作成する、または民法上・租税法上のアドバイスを行った上で遺言書を作成する、という業務を行ってきた。

「第三世代」の弁護士とは

しかし、堀弁護士は専門分野を持てば良いという「第二世代」の弁護士でも依頼者に選ばれない時代になったとして、より進化した「第三世代」の弁護士像を提示する。
「第三世代」の弁護士は専門的な知識を有することを前提に、トータル(総合)サービスを提供する弁護士である。これは、ただ幅広い分野の相談を広く受けるものではなく、依頼者の相談内容から真意を汲み取り、法律問題に限定しない問題解決を目指すものである。

前に取り上げた遺言書作成の場合、その背景には将来のトラブルの予防の他にも、節税と言う目的がありえるし、遺言内容としては不動産の処理が含まれうる。その場合、弁護士には自分の専門知識の範囲内で依頼をこなすのではなく、依頼者の背景を読み取り、問題の根本的解決をいかに図るかを考える姿勢が求められる。堀弁護士の場合、遺言・相続をメイン業務の一つとしながら、信託・不動産管理も含めたサービスを提供するため、不動産会社も設立している。このように、「第三世代」の弁護士は、依頼者から高い満足度を得るため、専門分野外のサービスの提供を積極的に行うことになる。

その一方で、「第三世代」の弁護士は依頼者に深く関わり、依頼者が満足する業務をすることを目標とし、業務を専門分野によって限定できないため、業務を続けるには相応の負担を覚悟しなければならない。このため、堀弁護士は「第三世代」の弁護士には依頼者のために、という強い気持ちが必要となると述べている。

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コメント

「第三世代の弁護士」となるためには、専門的な知識の上に、依頼者が本当に求めているのは何かを把握する力が必要となる。司法試験受験生としては、弁護士となるためには司法試験に合格することが必要である以上、受験科目を把握し、何を「専門」とするか定めて学習しなければならず、受験科目から離れて広く知識を集めるのは負担が大きいと思われる。

しかし、「第三世代の弁護士」も、依頼者に向き合ってその問題を解決するもので、その目標自体は弁護士として特別なものではない。その解決手段が「専門分野」の枠にとらわれないこと、さらには法的問題を解決すれば終わりとしないところに特徴があるだけである。

合格後弁護士として活動するためにも、法律を学習する際に、その分野の依頼者がどのような問題を抱えているか、現在の問題を解決するだけでなく、将来起こりうる問題は何か、その予防には何が必要か等、法律の問題と依頼者の問題を結びつける意識をしておくことは大切だろう。

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